ギンザノヒト

ダサくていいじゃない

何者にもなれない君に捧ぐ

はじめに

仰々しいタイトルですみません。

皆さま、お久しぶりです。くりむです。今は無事社会人3年目になりまして、銀座で職業エンジニアを続けております。

相変わらず彼女はいません。

 

熱心なくりむファンの皆さまはご存知かと思いますが、実はフライングリャマという同人サークルでヌルッと活動してます。というと、なんか作れるんだ、とか思われるかもしれないのですが、実のところ何も作れません。これまた熱心なくりむファンの方ならご存知かもしれませんが、僕は、ちょっとプログラミングができて、ちょっと映像の編集ができて、ちょっと絵が描けて、ちょっとラジオの構成が練れて、ちょっと楽器ができて、ちょっと文章書くのが好きだけど、どれもそんな上手くないてきなやつです。というわけで、フライングリャマでは、作曲作詞映像制作以外の、なんか隙間てきなものをやってます。

 

第1次産業をしてみたい

そんな僕は、目の前で新しいものが生まれていく中で、やはり自分でゼロから作品を作り出すというものをやってみたい、と思うときがあります。僕ができるのは、誰かが作ったものをちょっと引き伸ばしてみたり叩いてみたり、そういう加工業(第2次産業)です。実際、向いてると思うし、楽しいです。でも、そうしていると、やはりゼロから作れる人に憧れてしまいます。きっと、自分の中の世界を、自分の中だけで終わらせないで、世界へと広げていき、いずれは世界を変えるところまでいけるんじゃないか。平凡な僕にとっては、そういう姿が眩しいし、やってみたいと思うわけです。第1次産業をしてみたい。

 

職業エンジニアということ

話は変わりますが、先述の通り、エンジニアとして働き出して2年半が経ちました。悪態はつきつつも何だかんだ楽しくやってます。

エンジニアとして2年半ご飯を食べさせてもらって、今後のキャリアとか人生について考えるようにもなりました。やっぱり圧倒的に技術に貪欲で寝食惜しんで探究し続けられる人って本当にいて、僕はお世辞にもそうとは言えないなぁという感じです。それはそれで、僕個人としてはユーティリティープレイヤーであることを売りに生き残っていくしかないわけですが、目まぐるしく技術が進歩すること、新たなサービスが登場すること、技術に貪欲なもっと若い人が増えていくこと、自分の技術力に責任を持つこと、いろいろなことによるプレッシャーに押し潰されそうになります。

エンジニアは手に職がついていいよね、とか、何か作れるって凄いよね、とか、もしかしたらよく聞くかもしれませんが(最近はそんなでもないか)、ぶっちゃけ幻想で、実際にはいつ自分の技術スタックが古くなり不要になり飯が食えなくなるのか、どうやったら設計書もないところから0→1で作れるようになるのか、もがいてます。全てのエンジニアが自分で何でも作れるなんてことはなくて、言われたものを作るのもめちゃくちゃ難しく、それすら叶わず悪戦苦闘します。それでもなんとなく飄々としてみせるのは、努力とか気持ちとかよりも、目の前の結果とその原因をロジカルに紐づけることに重きを置いていて、感情でシステムが出来上がるなんて思ってないからです(もちろん、ギスギスしてるよりは楽しい方がいいけど)。

つまるところ、エンジニアとしても結局第1次産業なんてできなくて、僕は与えられた材料を加工して提供する第2次産業なわけです。てかそれすら十分に発揮できない。

 

自己肯定感とか努力とか

やりたいことはいっぱいあるし、変えたいこともいっばいあるんだけど、どうやったら継続できるんだろうか。もう25歳になって、それでも何者にもなれず、今後何者かになれる気もしない状況を、どうやって打破すればいいのだろうか。そもそも、何を打破すればいいのやら。

自分の追うものは正しいんだろうか。自分の今の認識は正しいんだろうか。誰かに答えを求めて、何かに答えを求めて、それは正しいのだろうか。責任を取ってくれるのだろうか。

自己肯定感が欲しい。そう思うことが多いです。自己肯定感があれば、もっと前向きに行動できて、視野が広がって、努力も継続できて。でもそれは幻想なんじゃ……。

何者にもなれない僕は、何者かになりたいビジョンも、何者かになる術も、それを誰かに肯定されることも、自分で肯定してあげることも、全てを何処かに置き去りにしてしまったような、そんな感覚に陥ります。

コーディングをするとき、書いていながらイマイチな気がしつつ、何を直せば解決するのか分からず消して書いてを繰り返す。

絵を描くとき、こんなものが描きたいな、と思うものと、自分が描いているもののギャップに疲弊して、熱が冷めてしまう。

曲を作るとき、頭では壮大なメロディが浮かんでいるのに、いざ1音目を入れると全てが消し飛んでしまう。

継続するとか、やりきるとか、そういうのってどこで身につけるはずだったんでしょうか。何をモチベーションに継続できるんでしょうか。成功体験? それくらいなら、色々なところで沢山積んできたはずなのに……。自己肯定感? オヤジにもぶたれたことないのに……。

 

何者にもなれない君に捧ぐ

現状を維持することより、とにかく変化することを選ぼう。考えることより、行動することを選ぼう。反応反射音速光速。もっと早く。手を早くして、試行回数を増やして、沢山失敗して、沢山立ち直ろう。人生の密度を高くしよう。そんなの続けられない? 大丈夫、切羽詰まった君ならできる。周りを変えるより自分を変えよう。君の幸せは、間違いなく君のものだ。主人公になろう。

そして、寂しくなったら、イライラしたら、道に迷ったら……。そのとき考えるか(適当)。